iPadビデオ
子どもがビデオに集中できる時間は10~20分
 
ビデオを教育現場、特に小学校で使う場合、編集は必須です。40分あるいは45分の授業時間のうち、長くてその半分にする必要があります。なぜなら、「疲れる」「集中が続かない」からです。前半、後半、どちらで見るかは授業のねらいや進め方によるのでここでは述べませんが、とにかく、ずーっと見続けるのはNGです。
 ビデオデッキを使って早送り、巻き戻しというのはやめたほうがいいですね。これを繰り返すことも集中を切らしてしまう原因になりますし、だいいち、かっこ悪いです。「かっこいい」「かっこ悪い」って、浅い言い方かもしれませんが、私は「かっこ良さ」も大事な要素であると思います。
 だいたい、わたしは社会見学や行事などで1時間を目安に撮影します。1時間を20分に、つまり3分の1にするのですが、わたしは秒単位で削っています。どの場面が大事かそうでないかを見きわめてやっていくのですが、ビデオ編集の醍醐味はここにありますね。秒単位で1時間を20分にするというのは2~3時間仕事です。目から肩にかけて痛みがまわってきてきついんですが、この作業が終われば、後は、タイトル・装飾・文字入れ、そしてファイル変換、DVD記録…ほとんど単純作業です。

iPadに入れてみた。ファイル変換だけでOK。
 
いつもはDVDに記録して仕事終了!としているんですが、障害者の方々との出会いを楽しむ交流会、とてもいいものになったので、iPadですぐに見れるものにしたいと思い、やってみました。
 とはいっても、ビデオ編集そのものはすべて終わっていたので、それをMpeg-4ファイルに変換してiTunes経由でiPadに落とすだけの作業です。ほとんど待っているだけです。
 結果は…とても満足のいくものでした。ビデオの質は見た目にはほとんど変わりません。文字テロップのフォントとサイズだけがほんの少しだけ変わっていただけでした。ファイル変換の手間さえなければもっと楽なんですよね。こういうの、デジタル化と言われていますが、ある意味でアナログですね。ファイル規格を統一してくれたらいいんですが…。
 ビデオ編集というとMacにもiMovieなどがありますが、機能的にもの足りませんし、VideoStudioに慣れているのに別ソフトを使うというのは無駄なことだと思います。Windows7で標準で使える、機能的にも申し分のないVideoStudioで編集してからファイル変換だけの手間を我慢してMacやiPadと共有という方が効率的と思います。
 このへんはこだわらないでドライにやったらいいですね。WindowsもMacも、自分の仕事をより充実させるために使うツールにすぎないのであって、ツールそのものに変な思い入れをする必要はありません。