NPO法人大阪盲ろう者友の会・桑村昌和さんのメッセージ
 
聴覚と視覚、両方に障害をもつ、盲ろう者という人たちも生活向上・権利拡大の取り組みをがんばっておられます。大阪でも、大阪盲ろう者友の会のみなさんが、大阪市港区の『手と手とハウス』を拠点としてさまざまな活動を展開しておられます。
 今年のはじめに、この大阪盲ろう者友の会のみなさんと子どもたちとの交流会を実施しました。Youtubeの動画は、交流会の翌日にお礼に伺った時にいただいた、同会の桑村昌和さんの子どもたちに対するメッセージです。桑村さんにこのブログでの紹介をお願いしたところ、「盲ろう者のことを知ってもらえるなら…」ということで承諾いただきました。なお、この動画は交流会そのものの様子も収録したのですが、この部分はカットさせていただきました。
 「盲ろう者は苦しいことはあるけれど、かわいそうじゃないよ。いろんな人たちと出会って楽しいことはいっぱいあります。かわいそうって言わないよ」と主張されています。日本では、盲ろう者にかぎらず障害者に対して「かわいそう」「あってはならない存在」という意識がまだまだ根強くあります。バリアフリー、バリアフリーって叫ばれていますが、それは表の設備面でのバリアフリーを指すことが多いです。意識のバリアフリー、差別意識の変革は遅々として進んでいません。
 だからこそ、桑村さんのように障害当事者が自分たちの存在・生き方を粘り強く発信していく必要があります。そういう思いもあって、ここでこの動画を紹介させていただきました。

ビデオデータと画像はまったく違う。すぐに削除しない。 
 
ちょっと技術的なことに話を移します。この記事のカテゴリ、「ビデオ編集」にしていますので…。障害者問題そのものについては、また、今後いろいろと書いていきます。

 ビデオ編集はそれをどう残すかということも問題になります。わたしは編集したものは3枚くらいDVDに保存するようにしています。トールケースもレイアウトして作ってわかりやすいようにしています。
 問題となるのは、取り込んだビデオデータをどうするか? ということです。なにしろデータ容量が文書や画像とは比べものにならないくらい大きいので、パソコンのハードに入れておくとすぐにいっぱいになります。まあ、最近では1TB以上の外付けハードディスクが安価になっているのでそれにためておいてもいいかもしれませんね。
 わたし、8年前にビデオ編集を始めた時、ひどい目にあいました。ある行事映像を1週間かかってVideoStudioでビデオ編集し終わって、取り込んだビデオデータをもういらないと思い、削除してしまったんです。その後、編集内容、間違いがあったことに気づいて、再編集しようとしたら、「ビデオクリップが見つかりません」というメッセージが出てきて愕然としました。
 これが、文書や画像とビデオとの大きな違いです。あたりまえのことですが、たとえば、画像をPowerPointに挿入したら、その画像をピクチャから削除してもPowerPointでその画像は表示できますよね。ビデオは削除したらダメなんです。要するに、「材料は残しとかないと後でどうこうすることもできませんよ」ということですね。これ、私もうかつでしたが、こういうこと、初めにきちんと書いてないソフトって多いと思いませんか? 「こんな大事なこと、最初から大きく書いとけよ」って…。
 ただ、この場合の処理方法は簡単です。もう一度、ビデオをキャプチャ(取り込み)しなおしたら、続きの編集ができるようになりました。

あっ、iPadにとりこんだ時のデータがiTunesに残っていた!
 
今回の桑村さんの動画もメッセージ部分を再編集しようとしたら、データ、削除しちゃってました。今回はミスではなくて、もう必要ないだろうと思って削除してました。
 DVDを編集できるソフトも数種類売ってるんですが、めったにしない作業でそういうソフトを買っても無駄になりますよね。それに技術的にちょっとアヤシイらしいです。
 外付けHDD、ポータブルHDDの中を探しまくってもないんであきらめかけた時、「あ、iPadに入れた時、iTunesから入れたけど、あのデータもしかして…」と思って、iTunesを見たら、mpeg4ファイルが残ってました。「取り込んだデータは捨てたんだから、ダメかな。ま、ダメもと…」と思って、そのファイルをVideoStudioの編集ラインにコピー&ドラッグしたら、見事、「編集できますよ」って。よく知ってる人なら、「そんなこと…」って思われるかもしれませんが、アマチュアのわたし、興奮しました。「こういうことってできるんか!」って…。
 どうしても紹介したかった、大阪盲ろう者友の会の桑村昌和さんのメッセージ、こうした次第で紹介できたわけです。