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秋が駆け足でやってきたような感じで…
 暑い、暑い、四国で日本最高の41度を記録!ってちょっとこの前言ってたと思ったら、朝晩はすっかり秋という感じです。関東地方では竜巻がしばしば起こってますが、う~ん、わたしは中学生の時、理科の先生が「日本では竜巻はまず見られない。竜巻が起きる条件にない。見れたら幸運」って言ってたのを思い出します。やっぱり、どこか、自然がおかしくなってるんですね。昔に比べると自然災害、ものすごく多いように感じます。

阪神淡路大震災から基本的に何も変わっていない
 わたしの関わっているデフサポートおおさかの聴覚障害児が学ぶ場「ぼちぼちキッズ」では、算数や国語の学習の他に、いろんなことを楽しむ、体験する学習をしています。
 8月の夏まつりでは、戦時中の生活を考える取り組みとして「すいとん」を作って食べてみました。ろう者のおじいさん、おばあさんにも来ていただきました。
 9月1日には、関東大震災が起きた日、防災の日ということで、「防災」について考えました。このテーマ、いろんな観点からアプローチして考えることができますが、わたしが考えたテーマは「聴覚障害があるという立場で、災害時、どのように行動したらいいか?」というものです。これは阪神淡路大震災の時にも考えさせられたことです。わたし自身もこの震災で被災して、いろんな取り組みをしたのですが、基本的には今も同じ状態にあると思っています。このテーマはものすごく重いです。

■  ICTと防災・減災
 小学生の子どもたちですから、あまり深くしても考えにくいので、聴こえる人がそばにいないと仮定して、電気や電話などが大丈夫な時とそうでない時、2つのケースについて考えさせました。絵で表現してもいいよと自由に書き込ませました。ある子が考えたものをここに紹介します。
 電気や電話が大丈夫な時というと、ICTにも関わることですね。ICTは防災というか減災にも役立つと思います。ICTを活用して情報保障に取り組んでいる学校もいくつかあります。

本当に必要なのはICTよりも人間同士の結びつき
 でも、わたしが大事に考えているのは「電話や電気がだめになった時」です。まず、近くの人に教えてもらう…あたりまえのことじゃないかと思われるかもしれませんが、これがものすごく難しいことです。災害時でなくてもこれがなかなか難しいんです。これが自然にあたりまえにできるような状態が一番いいんですが、実際は、「力」を必要とします。どんな力かというと、自分が聞こえない立場であるということをきちんと伝えて、自分に合ったコミュニケーション方法を伝えてやりとりする力です。そして、まわりが受けとめる力も…。
 デジタル技術の進歩はすごいです。阪神淡路大震災時は夢だったようなことが今はあたりまえにできます。でも、障害者を取りまく社会はほとんど変わっていないと認識すべきです。冷たい社会は変わっていません。
 この子の表現、とってもいいですね。うれしくなりました。この子に対しては「そう。近くの人に働きかける力をつけるにはどうすればいいか、これからも考えていこう」と言いました。
 ICTの活用と人間同士の結びつき、わたしは防災はこの2つの面から考えていきたいです。学校現場においては、相変わらず旧態依然な避難訓練。これも命を守るためには必要なことですが、しらけてしまうのはわたしだけでしょうか。