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「Power Pointはプレゼン専用。自分には関係ない」という先入観を捨てよう
 
コンビニに行くと、「WordとExcel、これで全部わかった!」というようなタイトルのA5サイズの本が置いてありますね。たいてい、WordとExcelがセットになっています。Microsoft Officeといえば、それにくわえてPower Pointです。でも、Power Pointの場合は分厚い説明本が本屋のマニュアルコーナーに置いてあるくらいです。大手の書店に行ったらPower Pointのヘビーユーザーの方のオモシロイ本も見つかりますが…。ここで大切なのは、コンビニに置いてあるということです。ちょっと考えたらわかるんですが、コンビニって誰もが立ち寄る、生活に切り離せないところですよね。どこのコンビニも雑誌コーナーが目につくところにあります。わたしも、お茶買いに入っても真っ先に足が向くのは雑誌コーナーです。ですから、コンビニに本を置いてもらうというのはすっごく名誉なことなんじゃないかな、と思います。
 ここまで書けば、何が言いたいかわかっていただけるかと思いますが、コンビニにPower Point本が置かれないのは、「Power Pointは一般の方々には無用なんですよ」という意識が広くあるからではないでしょうか。
 たしかに、Power Pointは営業のためのプレゼンとか、講演が多い人とかが使うことが多いです。多くの人に自分のことを伝える、発信するのに役に立ちます。「多くの人に発信する立場になる」人って、そんなに多くないですよね。むしろ一握りです。こういうことで、「Power Pointはちょっと特別なソフト」という意識を多くの人がもってしまっているのではないでしょうか。…まずは、こういう意識をなくしていきたいですね。ちなみに、わたし、Excelは全くの素人です。まったくといっていいほど使いません。まあ、これも、「Excelなんて数の計算だけでつまらない」というわたしの先入観によるものでしょう。

WordをやったことがあるならPower Pointは簡単!
 でも、Power Pointって機能が多すぎて覚えにくそう」と思ってる人もたくさんいます。そういう方のためにズバリ言うと、「Power PointはWordをやったことがある人なら誰でもできる。しかも、Wordよりカンタン!」。真っ白いホワイトボードの上に、文字・画像・イラスト・動画などを好きなサイズで好きなところに貼り付けていく感覚です。わたしなんか、企画文書やポスターなんかをPower Pointで作ったりしています。
 もともと、Power PointはMac向けにリリースされたもの。それをMicrosoftが買い取ったという経過があります。使いやすい理由がわかりますね。対して、Word。みなさん、イライラした経験がありませんか。へんにずれたり、とんだり。それにあのおせっかい機能(わたしはこのおせっかい機能、ほとんどOFFにしています)。大事な文書を作成している時に、「あれっ? これ~?」ってなる時がありますね。「大事な文書を作成する」という目的からはずれて、「機能の処理自体」に頭を切り替えなければならないというのは、ソフトとして失格です。昔のワープロ専用機の方が文書作成という面では優れています。Microsoftは日本語文書作成のためには、どこかの日本メーカーから優れたその技術を買い取るべきでした。
 もう一点、Power Pointの使用におけるメリットは、メジャーなソフトであるということです。たくさん解説本が出ていますし、使っている人が多いですよね。この「みんなが使ってる」ということ、ものすごく大事です。わからないときは聞いたらいいんですから…。わたしのPower Point歴はほぼ10年ですが、人から聞かれて、「あ、これは自分も知らなかった。なるほど…」っていうときもあって、勉強になります。どんなによいものであっても、マイナーなものは使うべきではないと思います。
 教育においてもPower Pointの利用価値は大きいです。いろんな角度から考えていきましょう。