小数は小学算数の高いハードル
 「小数」は、「単位当たりの量」と並んで、多くの小学生が苦手とする単元です。基本は、「10で分けて(割って)いく」ことの繰り返しなので、分母がどんな数にもなる分数よりは簡単なんですが、あの、小数点の後に0が何個も続くのは見ただけでいやになってしまうんでしょうね。
 
小数のたし算・ひき算・かけ算・わり算は、簡単です。ルールさえ覚えれば、あとは2,3年生で習った四則計算と同じです。
 多くの子どもが苦手とするのは、ある単位に合わせて小数で表現することでしょう。例えば、「3km20mは何Kmか?」。即座に「3.02km」と答えられる子どもはかなりの数学的なセンスがある子だと思います。多くの子が、「こんなの考えるのイヤだ~!」となってしまうんですよね。
 考え方の基本は「分解」です。これはKmで表わしなさいという問題。3km20mですね。3kmと20mに分けましょう。3kmはすでに解決しています。あとは20mが何kmかわかったら終わりなんです。1km=1000m。1000mを10にわけた一つ、つまり0.1kmは100m。これをまた10に分ける。0.01kmが10mとなります。20mだったら0.02km。3km+0.02km=3.02km。落ち着いてやればどうってことはない問題なんですが、やっぱり、言葉で説明されてもピンとこない子どもはいるものです。

PowerPointで説明してみる
 今、述べたことをPowerPointにしてみました。制作時間は約40分です。慣れたら、白いキャンバスにレイアウトや配置、そしてどんな出し方をしたらいいのか、すーっと浮かびます。頭の中に、すーっと構図ができる。この瞬間が楽しいんですよね。通勤電車の中で考えたら楽しいですよ。わたしは、電車の中でipadのメモアプリにアイディアを書き留めて、家でPowerPointにするという作業をほぼ毎日しています。

 このブログ、普通小学校の先生方から多くの意見をいただいています。アクセスが20を超える日もあってうれしく思います。どんなルートで広まっているのでしょう。
 今回の小数学習のPowerPoint、いかがでしょうか。たいしたものではありませんが、じっくり考えるものにしたつもりです。また、ご意見をお願いします。