■ 今日は夏至
今日は聴覚障害教員の飲み会でした。まあ、楽しい酒でした。わたし、若いころ、ろう者の運動にどっぷりだったころは週に一回は飲んでました。年間で50回。ちょっとエネルギーはいりましたが、笑いあったり、口論したりで楽しい思い出の一つになっています。それが今では年に1~2回。あのころの飲み仲間、みんな消えちゃってさびしいかぎりです。
ところで、今日は夏至ですね。いいお天気だったら「太陽、なかなか沈まないな~」なんですが、曇り空。太陽、見れませんでした。子どもたちには「晴れだったら、夜の7時、どんな明るさかしっかり見ておいてね」と言ってたんですが…。まあ、明日は晴れるそうですから、明日にでも…。
■ 子どもたちには、知らないままでいてほしくない
わたし自身は小学2年生の頃に失聴したんですが、聴こえないがゆえに入ってくる情報が限られていたのと、理科、特に天体の勉強は大嫌いだったこともあり、夏至の意味、知らないままで育ちました。春分も「春になる日」と勘違いしてましたね。意味がわかったのは大学の時です。はずかしいというより、悔しかったのを覚えています。そのことだけがきっかけではありませんが、いろんなことを知ることの楽しみがわかりました。
「知」という漢字の意味、子どもたちにも機会あるごとに言っています。「知」は「矢」と「口」。口から矢がいっぱい出てくるようす。矢は「ことば」。「ことば」はコミュニケーション。伝えること。「知ることによりコミュニケーションが楽しくなるよ!」と言っています。
■ PowerPointで夏至を…
夏至の意味はいろいろありますが、一般的には「一年中で一番昼が長い日」です。Wikipediaもこの表現です。他の検索でもほとんどが、昼、昼間です。わたしもこのことばで教えていました。でも、ひっかかるんですよね。「昼」という表現。正確には「太陽が出ている時間が一年で一番長い日」ではないでしょうか。夏至の日の昼間の時間を調べると14時間30分くらいとあります。この時間、あたりまえに午前中の時間を含めているわけですよね。
だから、わたしは「太陽が出てから沈むまでの時間」と教えています。聴覚障害教育では、言葉には敏感であるべきです。
ですから、PowerPointでは、「太陽が出てから沈む」ということにポイントを置いて作りました。けっこう時間がかかった「作品」です。
■ 足りなかった部分はここかな…
苦労して作った「作品」でも何度も見直していると、「う~ん。いまいち…」ってなります。夏至のPowerPointで足りなかったのは写真です。夏至と冬至の日に、同じ時刻に同じ場所で撮った写真が必要でした。なぜかというと、ここのところを汗をかいて必死に説明しているんです。「冬だったら、午後6時は真っ暗だよね。外で遊べないよね」って言葉で説明して、すぐに通じる子どももいます。しかし、そうでない子どももいることを考えなければなりませんね。そういうときに、ICTを活用して楽しく理解させたいです。
明日は晴れるそうなので、家で外の風景写真を撮ります。一日遅れですが、ま、いいでしょう。
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