ちょっとびっくりしました
 先日、このブログで書いた障害者の漢字・ひらがな表記についてですが、Facebookの「いいね!」のカウントが8になっててちょっとびっくりしました。このブログ、一日平均500アクセスしていただいているのですが、これをアップした日と次の日はどちらも1000アクセスを超えていました。この問題、実は以前から「早く書かなければ…」と思っていたんですが、ついつい延ばし延ばしにしていたものです。こういう問題にも関心を持っている方が多いんだなあとうれしくなりました。このブログ、メインはICTの活用ですが、障害者やその他のマイノリティの問題も時々書いていこうと思います。

ろう学校や小学校で子どもたちと共に考えるイラストです
 今回アップしたPowerPointは、ろう学校で教えたり小学校に講演に呼ばれた時に子どもたちと共に考えるスライドです。
  最初のは、小学校の生活の教科書に載っていた挿絵です。ごく当たり前の町のようですが、わたしは違和感を覚えました。それで、わたしの子どもに「もっといろんな人がいる町に変えて…」と頼んで描いてもらったのが“いろんな人がいる町”です。
  次の、後ろから自転車が来る絵は、ろう学校で以前担任した子どもの絵です。「聴こえない自分たちが、町で疑問に思った場面を描いてみよう」というテーマの授業をした時に描いてくれたものです。その子の話によると、道を歩いていて後ろから来た自転車にあたることが時々ある。自転車に乗っている人は、前を歩いている人に対して「すみません」と言えばどいてくれるものと考えている。前を歩いている人、もしかして聴こえない人かも…という気持ちをもってほしい、ということでした。
  お寿司屋さんのは、「なんで聴こえない人がやってる寿司屋がないねんや?」という疑問を描いたものです。最後のは、ろう者のグラフィックデザイナーの方がわたしたちのNPOの出版本の表紙に描いてくれたもの。どれもわたしが大事にしているものです。

いろんな人たちがいる町
 上の絵やイラスト、どれも「いろんな人がいる町ほどいいじゃないか」ということを伝えようとしています。この考え、わたしが若いころは“ノーマライゼーション”という言葉で多くの障害者・関係者が使っていたのですが、なぜでしょう、最近は若い人たちにこの用語を出しても「??…」という感じになってきています。
 はっきり言って、日本社会は「いろんな人の共生」を認め合うようにはまだまだなっていませんね。上の生活の教科書の挿絵、日本社会の意識をよく表わしていると思います。「ちがうこと」を認めないのが日本社会だと思います。
  「ちがうことこそばんざい」…1981年の国際障害者年を記念して牧口一二さんたちが呼びかけて作られたアルバム。全盲のシンガーソングライター・金沢栄東さんも制作に参加されていました。わたし、聴こえないんでどういう歌詞かわからないんですが、このことば、ずっと好きです。