■ 岡山から…
なんとなく今年の夏は曇り空が多いように思います。大阪、今日から一週間の天気予報、全部、くもりと雨マークです。まるで梅雨が戻ってきたかのよう。わたしはこういう湿度が高いのはどうも…。暑くてもカラっとした方が合います。
昨日はわたしのNPOのお盆休み前のご苦労さん会。昨日、このブログでアップした「地下鉄の手話」作りや、聴覚障害児の学ぶ場「ぼちぼちキッズ」の夏祭り、聴こえないおじいさんやおばあさんたちにアピールし、協力をお願いしました。
わたしのNPOはカフェも営業しているんですが、昨日、岡山の先生が来てくださいました。聞けば、わたしのところの「ぼちぼちキッズ」に興味をもっておられて、岡山でも…と思っておられるそうです。全国各地にこのような学びの場が増えてきたらいいな、と思います。わたしとほぼ同世代でとても話しやすかったです。言っちゃ悪いんですが、わたしの職場も20代の若い先生が増えてきたんですが、それはそれでいいんですが、話していて「この人、世の中のこと、何にも知らないんだな~」って思ってしまうことがよくあります。岡山の先生とは早速、Facebookで友達になりました。岡山の地での奮闘を祈念しています。
■ 日本の学校ではOneNoteは広がっていない
今回じゃなくて今日は、Microsoft in EducationのOneNoteの活用をアピールする動画を紹介します。わたしのFacebook友達は90%が外国の教育関係者なのですが(友達は非公開にしています)、今朝、多くの方々がこの動画をシェアしてました。外国、特に欧米エリアではよく使われているようです。外国では…と言ったのは、やはり日本での広がりは小さいと思っているからです。
8月8日にマイクロソフト関西支社でのデジタルテクノロジーを活用した教育の学びに参加しましたが、終わりにそれぞれが感想を打ち込んで、それがリアルタイムに表示されたんですが、「日本ではOneNoteはぜんぜん広がっていませんね」というコメントを見て、わたしも同じように感じました。
わたしの勝手な想像ですが…MicrosoftのOfficeツール、Wordができなくては話にならないのでWordを100とすると、日本の教育現場ではExcelが70、PowerPointが50、そしてOneNoteは5といった感じです。別に統計をとって調べたわけではありませんが、そんなにはずれてはいないと思います。わたしの職場では、OneNoteはわたし一人なのですから…。なぜ、広がっていないんでしょう? ちょっと考えてみました。
■ わたしが感じる、日本でOneNoteが広がりにくい理由
先に述べておきますと、OneNoteはすばらしいツールだと思います。教育だけでなく日常生活のいろいろな場面で使えます。わたしも楽しい使い方、たくさん考えています。
OneNoteが日本でなかなか広がらない理由をいくつかあげてみます。どこかから拾ってきたものではなく、全部わたしの考えです。
① PowerPointはかなりの期間、ビジネスの現場でプレゼンツールとして使われ、それが教育にも活用できると認識されて広まった。PowerPointというツールをアピールするのに十分な時間があった。かくいうわたしも、東京での国土交通省関係のバリアフリー研究会でシンポジストとして呼ばれた時に、他の方がPowerPointを使っててすごい刺激を受けました。これ、2001年でした。その時のわたしは紙に書いたもののウラにマグネットシートを貼り付けて、それをホワイトボードにべたべたとつけていました。比して、OneNoteはPowerPointのような“猶予期間”がないということです。
② ①とも関連するが、PowerPointくらいのメジャーなツールになると、やってる人が多いということでわからなかったら聞いたりすることもできる。指南本もたくさんある。OneNoteはほとんど自分だけでマスターしなければならない。
③ 新しいツールを積極的に使おうとしない日本人の特性。
④ 基本的に、日本人に「共有」の思想がない(足りない)。日本人のFacebookの使い方を見ているとそのことがよくわかる。
そして、これに加えて教育現場でのOneNoteということでは
⑤ 使える、使っている、知っている教師が非常に少ない。
⑥ OneNoteというツールの性格上、一人一台のデバイスが基本になる。日本の公立学校、特に大都市圏では非常に難しい。
⑦ OneNoteを使っている立場として実感するのは、これは生徒が主体的になっていろいろなことを調べ、いろいろなことを出しあい、共有していくことによりお互いの学びあいを深めるツール。これを行う教育的環境(教育カリキュラム)が日本にはない。むかしの「ゆとり教育」が始まった頃ならよかったかもしれないが、詰め込み教育が復活してきた日本の教育現場において、使いたくても使える時間がない。
いろいろあげましたが、⑥と⑦が教育の現場にいる者としての率直な意見です。…でも、あきらめないで、わたしを含め活用している者がどんどん実践して提案・アピールしていかなければならないですね。わたしは、OneNote、秋からクリエイティブな使い方をしてきます。
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