20年前の今日
  本日、阪神淡路大震災から20年目の日です。20年といえば、生まれてから成人するまでの年月ですが、あの日のこと、そして震災をきっかけに取り組んださまざまなこと、今でもはっきり覚えています。あの時は、わたしも阪神地方、大阪に一番近い兵庫県尼崎市に住んでいました。さいわい、被害は少なく、またわたしの知る範囲の人たちも無事だったのでよかったですが、痛感したのが、この社会は聴覚障害者の存在などほとんど考えられていないということでした。

デフサポートおおさかの元は…
 この日からいろいろな取り組みを仲間たちとともに始めました。もちろん、震災以前、震災の10年前から聴覚障害者の活動はしていたんですが、うわべだけだったんですね。月に1~2回、部屋を借りて集まってしゃべりあうだけだったと思います。震災の時に、知的障害者や車いすの障害者の方たちの生きる場を見たんですが、地域の人たちも巻き込んだ力強い復興に向けた取り組みを見る機会があったんですがわたし、つくづく、聴覚障害者もこのような場がほしいと強く思いました。
 そして、仲間とともに街頭カンパや支援者集め、大阪市交渉などをおこないました。そして、震災から2年後の1997年に「ろう者の生きる場・働く場 デフ・ワークス」を立ち上げたんですが、これが今のNPOデフサポートおおさかの元になっています。
 希望や理念をもってがんばったらいろいろなことが開けてくるんだと思っていますが、多くの方々の支えがあったからこそできたことでもあると思います。震災から20年たった今、あらためて物心両面から支援していただいた多くの方々に感謝申し上げます。

写真スライドショーをご覧ください
 6年ほど前に今までの歩みをまとめた写真スライドショーのDVDを作りました。15000枚の写真から330点選んで収録したものです。このDVDから震災からデフワークスの立ち上げまでをまとめた部分をYouTubeにアップしました。4分ほどありますがぜひご覧ください。わたしたちの苦闘の歩みがわかっていただけるかと思います。
 DVDビデオはVOBというファイル形式ですが、このデータもVideoStudioに取り込んで編集できます。このあたりがWindows Movie Makerにはちょっと難しいようです。でも、YouTubeへのアップロードの成功率はWindows Movie Makerの方がいいです。つまり、VideoStudioで編集して、それをmp4ファイルにしてそのファイルをWindows Movie Makerに入れなおしてYouTubeに…というめんどくさいことしています。