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もうすぐ新年度スタートですね
 ブログ、ご無沙汰してます。書くことはたくさんあるのに以前ほど書けなくなっています。原因はなんとなくわかっています。Facebookなんですね。わたし、けっこう使っていて、2日に1回は何かをFacebookにアップしています。Facebookで長い文を書いている人はいますが、大多数は簡単なメッセージ・コメントと画像ですね。この発信スタイルになれちゃうと、ブログを書くのが重くなっているのかなと思います。
 でも、Facebookでだらだら書きたいとは思わないんで、きちんと発信はしたいのでこのブログ、続けていきます。新年度もよろしくお願いします。

デジタルワーク発表会、みんなよかった!
 わたしが関わっているNPOデフサポートおおさかの聴覚障害児童・生徒たちの学び「ぼちぼちEdu」のデジタルワーク発表会、3月27日に大阪市中央区のマイドーム大阪で開催しました。
 「壁を打ち破る!」というテーマで、11名の児童・生徒たちが自分の障害、将来、進路、悩み、夢などをPowerPointで発表しました。中には、学校や大人たちの理不尽さを訴えた生徒も…。
 みんな、みんな良かったです。重くて考えたくないテーマだったかもしれません。でも、心がこもっていました。がんばって発表してくれた生徒たちに感謝です。

一般校の先生からすてきな感想をいただきました
 この発表会には、聴覚支援学校の教師、児童生徒の保護者、手話関係者、コラボしている方々など、いろいろな方に来ていただきましたが、わたしは以前から、一般校の先生にこそ見ていただきたいと思っていました。一般校の先生に、聴覚支援学校の生徒たちのありのままの姿を見てほしかったのです。その内容も見てほしかったのです。
 Facebookのつながりで、奈良県立高校の先生と千葉の八千代松陰中学・高校の先生が来てくださいました。うれしかったです。
奈良県立高校の鹿島慎一先生がその日のうちに感想を送ってくださいました。ここに全文を紹介させていただきます。
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  鹿島慎一先生の感想
 今日はありがとうございました。生徒さんが頑張っている姿に、元気をもらった思いがしています。発表してくれたみなさんに、どうぞよろしくお伝えください。
 どの発表も面白かったのですが、一番印象に残っているのは「大人と子供の違い」について話してくれた生徒さんです。大勢の「大人」がいる前で、そのようなテーマについて堂々と自分の思いや考えを述べることは、まさに壁を打ち破ろうという姿そのものだったと思います。自分自身が辛い思いをしてきたことをただ話すのではなく、その先に「大人とは」「子供とは」という考察があり、見ている私たちに強く訴えかける内容だったと思います。
 別の生徒さんの、「聴覚障害をもつ老人の介護は、聴覚障害をもつ私たちが」、という話も印象深いです。この言葉に対する私の考えは、まだ整理できません。支え合う社会とはなにか、障害者と健常者の関係、介護職の問題など、頭の中で色々な事がぐるぐると渦巻いています。
 他にも「父親のラーメン屋を手伝いたい」「鉄道会社で働きたい」「海外で通用するようになりたい」「手話を広めたい」「自動車が大好きだ」など、たくさんの夢を聞かせてもらいました。壁を打ち破ることが夢を叶えるために必要であるのは誰にとっても同じ事です(壁の向こうにあるからこそ夢なのだと思います)。しかし、聴覚障害をもつ子供たちの前には、健常者の子供とは異なる壁も立ちはだかっていることを、今更ながらに感じました。
 そんな一人一人の発表に対してメッセージを送る稲葉先生のお姿にも、感じるものが多々ありました。表面的なこと(例えば発表の出来など)には触れず、彼らの言いたかったことに対して、温かい言葉をかけていらっしゃいました。「結婚式での話がわからなかった」という女子生徒に先生が「おりたくないわなぁ、そんなとこ」とおっしゃった時に、何というか私の中でこみ上げるものがありました。
 発表が終わった生徒さんと必ず握手をされているのを見て、一人一人の生徒さんに対して本当に尊敬の念を持って接していらっしゃるのだと思いました。私は生徒発表の場面で、そんな風にしたことがありません。自分自身が普段どんな気持ちで生徒たちと接していたのかと振り返り、恥ずかしく思っています。
 また最後、笹本さんが「後ろは手話が見えにくいので、台を用意しては」と提案なさった時にも、私はたいへん驚きました。私は文字起こしや、声を頼りに発表の内容を聞いていましたので、「子供たちの手話が見えにくい」という事実に気付いていませんでした。自分にはそういった視点が全く欠落しているのだと感じ、愕然としました。
 そもそも今日、手話のわからない私が発表を聞けたり、皆さんの前で自己紹介をできたのは、文字起こしをしていただいたり、手話通訳の方がいらっしゃったりしたからでした。逆に自分が発表する時、聴覚障害の方にも伝わる発表を心がけたり、会場に手話通訳の方がいるかと気にしたりしたことがないと気付きました。誰にでも伝わるよう工夫や努力することが必要だったと、反省しています。
 あとは…そうですね。単純な私は「手話を勉強したい」と思ったり、帰りに三国ヶ丘へつけ麺を食べに行ったりしました(笑)。つけ麺はたいへん美味しかったです。
 また是非発表会にお伺いしたいと思います。今回はお招きいただき、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。


 鹿島先生、すてきな感想、ありがとうございました。